BizサイドからのFBを取り込む!スプリントレビュー&オフィスアワー開催のすすめ

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はじめに

こんにちは!Teachme Bizのプロダクトマネージャーをしています、ひがしです。

今回は、ビジネスサイド(以降「Biz」と表記)と開発サイド(以降「Dev」と表記)が繋がり高速でプロダクトが改善される、スプリントレビュー&オフィスアワーの取り組みについてご紹介したいと思います。

Photo by Redd F on Unsplash

スプリントレビュー&オフィスアワーの取り組みについて

スプリントレビュー&オフィスアワーは、スクラムイベントの「スプリントレビュー」を発端に、もっと開発組織外の様々な方からプロダクトについて活発にフィードバックをしてもらいたい!という思いから広がった活動です。(なので、「これは『スプリントレビュー』ではない!」と感じられる方もいらっしゃるかと思いますが、ここまで安定して運営ができるようになるまでの紆余曲折の名残ですので、名称についてはご容赦いただけますと幸いです。)

スプリントレビュー&オフィスアワーは週1回1時間、オンラインで開催しており、かれこれ1年以上継続して開催しています。

プロダクトに関わっている人であれば誰でも参加可能(営業・CS・コンサル・プロダクトサポートは勿論、ユーザーとしてプロダクトを日常的に触っている管理部まで参加してくれています)で、大体平均してBiz・Dev合わせて毎回30名前後が集まってくれています。

スプリントレビューでは、その週(スプリント)の成果物を中心に、新機能や新しくリリース予定の機能改善についてデモを見せたり、仕様を説明したりして、フィードバックや疑問点を出し合い、お客様にとってより良い状態にするにはどうしたらいいかを話し合っています。

一方オフィスアワーは、参加者主体の場に切り替わり、プロダクトに関することであればなんでも話してOKな、よりカジュアルな場となっています。プロダクトマネージャーが聞き役となり、参加者から自由にトピックを上げてもらう形です。

トピック例としては、「お客様からいただいた機能要望の共有・開発予定の確認」や「普段プロダクトを触っていて気になる点の共有・打ち上げ」「新機能をお客様に紹介した際の反応」「最近多い顧客問い合わせ」などなど、本当に幅広い話題が持ち込まれます。

何を目的にした場か

それぞれの目的についてまとめると、こんな感じです。

スプリントレビュー

  • 開発中の新機能や機能改善について、リリース前に広くフィードバックをもらい、より価値を高めた状態でのリリースを目指す
  • 新機能に対する理解度の向上
  • 仕様の決定背景や開発難易度、開発プロセスに対する理解度の向上

このほかに「開発の一存で作ったもの」から、「Bizも含めたプロダクトに関わる全員で考えて作ったもの」を目指して、より納得感が高まるような場を目指しています。

オフィスアワー

  • プロダクトに対しての関心を高める
  • プロダクトに対してのもやもやの解消
  • 問題の早期発見・共有、温度感のすり合わせ

こちらはカジュアルに意見交換することでBizとDevの距離を縮める(プロダクトを通じてつながる)を意識しています。

成果、よかったこと

まずスプリントレビューについて。一番大きな成果は「新機能に対してのギャップが減り、納得感が向上した」ことだと感じています。

以前はリリース後にBizから「ここ何でこうなってるの?」「もっとこうしてほしかった」といった声が上がることがありました。(後から変更できることなら対応するのですが、当然難しいことも多くありました。)

今はスプリントレビューで事前に共有・意見交換を行っているため「リリース前に言ってくれたら何とかできたのに…」といった不幸な事態はほとんど起きなくなりました。

オフィスアワーに関しては「個人が処理していたプロダクトの問題が上がってくるようになった」「そしてそれをBizとDevで共有できるようになった」のが大きな成果だと感じています。

私自身、社内外からいただく機能要望やフィードバックについては日夜目を光らせておりますが、例えば「気になるけど機能要望としてあげるほどでもない」と判断され埋もれた問題まではキャッチできません。

開発が知らない範囲で起こっている問題を早期にキャッチできるというのは、プロダクトマネージャーとしてプロダクトの伸びしろを把握する機会を多く得ることに繋がります。

また、参加者同士で

とあるサポート「お客様からこういう問い合わせがあって対応に困った」

とあるCS「あ、それ私も経験ある。もしかしてあるある?」

など、自分一人の困りごとだと思っていたら実は多部署で遭遇している問題だったことが発覚したこともありました。

弊社の取り組みであるゴキゲンチャレンジも合わさって、問題が解消されるスピードが爆速になったこともあり、気になることを打ち上げ→事象の整理→あるべき姿の定義→問題の解消(リリース)までが早い時だと1週間で完結するようにもなってきました。(詳しくはこの記事を参照)

Bizの参加者がBizへの布教用に作ってくれたスライドから抜粋

難しいこと、改善点

一方で、すべてがうまくいっているわけでもなく、課題を感じる部分もあります。

・オンライン×30名の参加者で発言のハードルが高まり、思うようにフィードバックが上がってこない(発言する人が固定化する)

・全部署の予定があう時間で開催するのが難しい

・もっといろいろな人に参加してほしいが、参加者が固定されてきている

などなど…

専用のSlackチャンネルを作成し、チャットで実況的なやりとりできるようにするなど工夫を進めていますが、なかなか難しいと感じることが多いです。

おわりに

プロダクトマネージャーやプロダクトオーナーの皆さまにとっては、いかにプロダクトの価値を高めるかは日々頭を悩ませる至上命題かと思います。

まずはチーム、次はステークホルダー、そしてその次に社内のプロダクトに関わる人と輪を広げていくことでより多くの視点やフィードバックを得ることができます。

Devにとってはより自信をもった状態でリリースが行えますし、Bizにとっても自分たちの意見が反映されたプロダクトはより可愛く思え、お客様への説明の解像度も上がるそうです。

スプリントレビュー&オフィスアワーが気になった!もっとどんな取り組みをしているのか聞いてみたい!という方や、スタディストに興味を持ってくださった方は、お気軽にご連絡ください。カジュアル面談も大歓迎ですし、Entrance Bookもありますので良ければ覗いてみてください~!

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スタディストで小規模案件開発のPdMをしています。最近はグロースハックに挑戦中です。