組織変革の2023年、飛躍の2024年
スタディスト Tech Blog Advent Calendar 2023の締めくくりとして、CTO/開発本部長の Sakitsu Itsukiが2023年を振り返ります。
組織変革の2023年
Teachme Biz開発は新執行体制 & 価値別チームへ
スタディストの主力プロダクトであるTeachme Bizの開発ですが、2023年春に新執行体制に移行を果たしました!
創業初期から開発に携わってきた 平山雷太 統括プロダクトマネージャー を中心に、開発組織面は Kazuya Okamoto を、技術面はKazuki Hasegawaが担う体制で、約4年前にCTOの佐橘が代表取締役の鈴木からバトンを受け取って以来、社内では2度目の世代交代となります。
新体制のもとで様々な変化が進んでおり、技術面の取り組みについては Kazuki Hasegawaが別途アドベントカレンダー記事を書いてくれているので併せて是非参照してみてください。
数ある変化の中で、個人的に最も注視しているのは「プロダクト価値別チームへの移行」です。
従来の開発体制:プロジェクト型チーム
従来のTeachme Bizはプロジェクト型のチーム構成を採用しており、各チームが開発バックログ上の大玉機能を優先順位順にpickして順次開発・リリースしていく体制でした。
このプロセスはニーズの大きなテーマから順次着手・リリースしていけるメリットはあるものの、
- すぐに次の大玉に着手するため、リリース後の継続的改善に投資しづらい
- リリースを迎えるたびにチームの担当ドメインが変わり再学習コストがかかる
等のデメリットもありました。
今後の開発体制:プロダクト価値別チーム
これらの課題を解決するために、Teachme Bizの開発チームは今後プロダクト価値別チームへの移行を進めています。
Teachme Bizのプロダクト価値を
- マニュアルの作成/整備
- 作成されたマニュアルの活用・閲覧促進
の2つに分けて定義し、各チームが担当するプロダクト価値の向上コミットする体制に変えていくということです。
各チームがプロダクト価値およびそれを向上するバックログにオーナーシップを持つことによって、前述のデメリットを解消するだけでなく
- 個別機能でなくプロダクト指標にチームが注視することで、新たな視点で開発テーマが生まれる可能性
- 開発ロードマップに対するチームのオーナーシップが増す
等の副産物にも期待しています。
実際にプロダクト価値別チームに移行するタイミングは2024年春からを予定しており、今はまだ移行準備期間となっていますが、プロダクトの進化を大きく加速させる原動力になってくれることを期待しています。
新規事業開発室を新設しました!
新規事業提案制度を運用開始したよ!という記事を昨年のアドベントカレンダーにも書きましたが、現在制度を通じて起案された案件のうち2件が顧客とのプロトタイプ検証を乗り越えて本格開発フェーズに移行しています! 🎉🥳🎉
プロトタイプ検証までは兼任で進めるルールのため、組織の新設せずに進めてきましたが、正式版開発段階に入ってメンバの専任化を進めるにあたり、いよいよ正式に組織を作るに至ったわけです。
CTOの佐橘はTeachme Bizを新体制に委ねつつ、この新規事業開発室に注力させてもらっています。
いずれの案件も来年春ごろに1stローンチを予定しており、プレスリリース等でお披露目できる予定です。
立ち上げた制度を通じて実際にチャレンジするに値するテーマが出てきたことをまずは何より嬉しく思っていますが、新規事業にはどうしても撤退やピボットが付き物なのも事実です。
ハンクラに続く事業が立ち上がっていくように全員が全力で引続き取り組んでいますが、仮に撤退案件になったとしてもその過程での学び、経験が必ず個人、組織の資産になっていくので、社内のインキュベーションおよびナレッジ蓄積を担う組織として、スタディストの新たな挑戦の中心を新規事業開発室が作っていきます!
そして飛躍の2024年へ
大きな組織変革が2つあったスタディスト開発本部ですが、いずれも蒔いた種が実際に目を出し始めるのはこれからです。来年を2023年以上に飛躍の年に出来るよう、開発本部一同ゴキゲンに頑張っていきましょう!