機能開発チームでやっている利用状況分析や計測について紹介

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スタディスト Tech Blog Advent Calendar 2023 の17日目担当、開発本部の島本です。Teachme BizのWeb版を開発しています。

はじめに

この記事ではポータルページという機能を取り上げ、私がいるチームで行っている計測や分析について、一部分をご紹介します。

ポータルページ機能とは

ポータルページ機能は、弊社のTeachme Bizというマニュアル作成・共有システムに最近追加された機能で、セクション毎にマニュアルや外部リンクを1つのページにまとめられるものです。主に、閲覧者の関心事を軸として1つのページを作成してもらうことを想定しています。ページはセクションという区切りを持ち、セクション事にマニュアル・外部リンクをまとめていきます。主にマニュアルへの到達性向上を狙って作られた機能です。

ポータルページの例

どれくらい利用されているか

気づけばポータルページがリリースされた9月12日から約3ヶ月ほど経過していました。ここで機能の利用度合いや効果について、Redash・Looker Studioから確認してみました。

Redash

まずはRedashから、3ヶ月間で作成されたポータルページのデータを確認するためにダッシュボードを作成しました。

ダッシュボードで確認できることは以下です。

  • 顧客全体で見るデータ数(下書き/公開ページ数、セクション数、登録されたマニュアル/外部リンク数など)
  • 顧客ごとに見るデータ数(下書き/公開ページ数など)

ダッシュボードからわかったこと

ダッシュボードを作ってよかったことは、疑問や仮説をすぐに確認ができる状態となったことです。例えば、登録されているマニュアルと外部リンクの数はどちらがどれくらい多いのか、が見れることで、今後の機能強化の検討ができます。

また、リリース前後でお客様の良い反応を目にすることが多かったため、定性的にはとても良い感触を持っていました。具体的なデータ数を見ることで、ポータルページの利用数は少し物足りないかな、という感覚値を持つことができました。

余談ですが、ポータルページではMySQLのJSONカラムを使っているため、RedashのPythonデータソースで分析をしています。簡単に導入ができ、JSONカラム内のデータ分析が非常にやりやすくなりました。

参考リンク: https://sadayoshi-tada.hatenablog.com/entry/2021/12/11/151118

Looker Studio

Looker Studioでは、ポータルページからのマニュアル閲覧数について分析できるようなデータを抽出しています。こちらは同チームメンバーが作成してくれたものです。

ここでは、以下のようなデータが確認できます。

  • どこからマニュアル閲覧されたかの割合を機能リリース前後で比較
  • マニュアルの遷移元となっているポータルページ
  • ポータルページから閲覧されたマニュアルとその回数
  • ポータルページからのマニュアルアクセス数

ポータルページはマニュアルへの到達性向上をメインの目的としていたので、機能の効果測定としてはRedashよりこちらのデータが大事になりそうです。

Looker Studioからわかったこと

このデータからも、「ポータルページの利用数はもう少し増えてほしいよね」という感想がチームメンバーから出ました。一方で、「見たいマニュアルにたどり着けていない人が救われているか、が大事だ」という意見もでました。

確かに、既にポータルページ以外の機能で見たいマニュアルに到達できていれば問題無いです。より良い分析をするには、マニュアルにたどり着けていない人( ≒閲覧数が少ない人)の閲覧数がどれだけ伸びているか、を確認する必要がありますが、これについてはまだ確認しきれていません。

終わりに

本記事では、ポータルページ機能を例としてスタディスト開発本部で行っている機能のデータ分析や効果測定の一部分をご紹介しました。機能の評価や顧客価値検討のため、より簡単に有益なデータ取得ができるよう、見える化を促進していきたいです。

機能開発にとどまらず、利用状況やデータの見える化に興味がある方がいれば、ぜひお話しましょう。

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