MWC に行ってきました
先日、バルセロナで開催されたイベントMobile World Congress Barcelona 2024(以下、MWC)に参加してきたので、モバイルアプリエンジニア目線で紹介します。
そもそもMWCって何?
モバイル業界団体であるGSMAが主催している、モバイル業界最大の見本市です。携帯キャリア会社、通信機器メーカーを中心に、さまざまな企業が出展しています。
イベント公式サイト:https://www.mwcbarcelona.com/
目立ったトレンド
コネクティビティ(5G・NTN など)はもちろんのこと、MR・モビリティ・IoT・スマートシティに関わる出展が目立ちました。それら全ての領域に対して、AIが適用されるというアプローチが多かったです。
スマートフォン関係だと、Lenovoの曲がるスマートフォンが話題になっていました。
https://ascii.jp/elem/000/004/187/4187410/
AR関連の出展ではARtyが気になりました。モバイルアプリ内でカメラを本にかざすと、コンテンツを表示できるという技術を紹介していました。
印象に残ったセッションの話
EARLY WARNING SYSTEMS: THE POWER OF PARTNERSHIP
個人的に気になったのが、緊急速報に関するセッションでした。
スリランカでは、モーターの無い船で漁に出る漁師も携帯電話を持っており、SMSを通じた緊急速報が活用できるとのことでした。
セッションでは地域・行政機関・通信事業者・OTT事業者の協力の重要性が繰り返し語られていました。
政府・通信事業者以外のパートナーシップの例として、Google Crisis Alertsが紹介されていました。
緊急速報は、通信可能性の重要性・モバイル業界の役割を端的に表す取り組みであると思います。
課外活動
会場から遠くない位置にガウディ建築(カサ・ミラ、カサ・バトリョ、サグラダ・ファミリア、グエル公園)があり、展示の時間が終わると見に行くことができます。
iOS17のベータ版でiOSの欧州向けの変更を試すつもりだったのですが、会期中は手が回りませんでした…
交通
2024年2月の時点では、日本からバルセロナへの直行便は無かっため、どこかで乗り換えが必要でした。僕はアムステルダム・アブダビでの乗り換え便を選択しました。
往路便で、飛行機がバルセロナ空港に着陸後隣の席の方がMWCのアプリを確認していたり、荷物検査に向かう際にもモントリオールから来たMWC参加者と名刺交換しました。MWC参加者でバルセロナ行きの航空チケットは品薄になるようなので、一ヶ月以上前には予約するとよさそう。
バルセロナ市内では、主にバス・タクシー・地下鉄・電車を使っていくことになります。バス・タクシーに関してはクレジットカードのタッチ決済で乗ることができます。MWCの会期中は、MWC参加者向けのフリーパス(こちらもICカードをタッチする形式)で公共交通機関が乗り放題です。前述のようにバルセロナの中心街に出て、観光や食事を楽しむことが簡単にできます。
海外での通信
今回、出張中は、iPhoneに関してはahamoの国際ローミングを利用しました。出張先でも普段使っている電話番号でSMSを受け取り、いつものように認証ができたのが最大の利点でした。海外出張中は普段通りにいかないことが多く、これだけでもだいぶありがたい。また、トランジットの際に都度現地SIMを購入する手間が省けました。
iPadでは、Ubigiというサービスのモバイルアプリからスペイン向けのeSIMを有効化して使ってみました。Ubigiアプリ内で回線開通までほぼ完結するので、これも便利でした。
We’re hiring!
つらつらとMWCについて述べてきました。いかがでしたでしょうか。スタディストは学び、成長し続けることを大切にしています。もし興味がありましたらお声がけください。