EM2年目のふりかえり。1on1の囚われ。
スタディスト Tech Blog Advent Calendar 2023の20日目の記事です。エンジニアリングマネージャ(以下、EM)の岡本がお送りします。
今年のAdvent Calendarは3回目の登場です。Advent Calendar開催のアナウンスがされ、ADVENTARを見に行くと、ちょうど水曜日が全部空いていたのでノリと勢いで埋めました。3回登場してる理由はそれだけです。
さて本題です。スタディストに入社して2年が経過し、EMとしても2年目を終えようとしています。
EM2年目は大きな変化がありました。その1つが、MobileのEMからWebも含めたTeachme Biz全体のEMになったことです。
MobileのEMとしてマネジメントしていたメンバーは5人前後でしたが、10人以上に増えました。また、直接チームを見るのではなくリーダーを挟んでチームを見る構造にも変わりました。
このように大きな変化があった1年で、多くの学びがあったのですが、その中の1つである1on1に対する学びについて本記事では紹介していきます。
1on1とは
1on1について詳しく紹介しませんが、1on1にはいくつかパターンがあり、スタディストでは以下の1on1が実施されています。
- 上司と部下の1on1
- メンバー同士の1on1
- マネージャ同士の1on1
- 新しく入社したメンバーと既存メンバーの1on1
この記事では「上司と部下の1on1」について取り扱います。なお、上司と部下という表現はあまり好きではないのですが、便宜上この表現を使っていきます。
上司と部下の1on1のポイント
上司と部下の1on1で気をつける点はいくつかありますが、その1つは「1on1は部下のための時間」という点です。
これは、1on1が「上司が進捗を確認する場になってはいけない」や「上司が話しすぎてはいけない」など、いくつかのアンチパターン陥らないためのポイントです。
1on1をどのように設計するか
ここで一度、読者の方にはこのような状況でどのように1on1を設計するか考えて頂きたいと思っています。
【状況説明ここから】
スタディストに入社して2年目が始まろうとしています。1年目はMobileのEMとしてモバイルチームをマネジメントしてきました。2年目はWebも含めてTeachme Bizのエンジニア組織をマネジメントしていく必要があります。Webのチームは3チームあり、それぞれチームリーダーが存在しています。メンバーも含めると10人以上がマネジメント対象です。
【状況説明ここまで】
1on1を実施しない選択肢もあるかもしれませんね。
実際に行った1on1
私が行った1on1について紹介します。
まず、頻度と時間は以下の運用で始めました。
- 各リーダーとは毎週30分
- 各メンバーとは隔週30分
そして、初回の1on1では私の1on1のスタンスを共有しました。実際に共有したスタンスは以下の通りです。
- 基本的にはxxさん主役の場にしていきたい
- この場で話した内容は許可なく他のところで話しません
- 頻度や内容は適宜改善していきましょう
また、メンバーから「1on1に何を期待しているか?」と聞かれた際に「メンバーが『1on1があってよかった』と思えたら最低限合格ラインと考えている」と伝えていました。
上記スタンスと回答は「1on1は部下のための時間」を最優先に考えて判断しています。
マネージャとして大切なこと
ここまで1on1にフォーカスしてきましたが、視野を広げて「マネージャとして大切なこと」に目を向けてみましょう。
「マネージャとして大切なこと」はいくつもありますが、以下の2点は欠かせない要素ではないでしょうか。
- メンバーとの信頼関係
- 現場の状況把握
この視点で改めて1on1について考えて見ましょう。
1on1は部下のための時間という囚われ
既に「メンバーとの信頼関係」があり、「現場の状況把握」ができていれば、「1on1は部下のための時間」のスタンスで1on1を運用すれば良いと思います。
しかし、そうではない場合、「1on1は部下のための時間」のスタンスではなく、「1on1はマネージャのための時間」と割り切って、「メンバーとの信頼関係」と「現場の状況把握」を優先した1on1の運用を始めるべきだと思います。
また、「部下のための時間」と「マネージャのための時間」は混ぜるな危険ではあるものの、両立は可能だと思うので、両方実施する選択肢もあるとおもいます。
まとめ
長くなったのですが、「1on1は部下のための時間」じゃない場合もあるよね!とお伝えしたい記事でした。
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