[あとがき]Software Design 9月号へ「ステップアップ式 Vue.js講座」寄稿しました

果物リン
スタディスト Tech Blog
4 min readSep 15, 2020

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果物リンこと中島凜です。この度Software Design9月号に「ステップアップ式 Vue.js講座」という特集を寄稿しました!
もうすぐ10月号が発売される時期なのですが、つい書き出しそびれてるうちに余計に出しづらくなってしまったのは内緒です。

始まりは技術評論社Software Design編集部からの一通のお便り。
弊社開発部宛に「Vue.jsの特集を組むことを予定していて、スタディストのエンジニアの方にご寄稿をお願いできないですか」という問い合わせがあったのです。
企画書も事前に用意してある感じで、雑誌の特集ってこんな感じで依頼がかかるのですね。

開発部副部長の勝久さんからも「良い機会なので是非やってみては?」と後押ししてくれたこともあり、これはやらねば、と手を挙げてみたのですが、これがもう大変でした。

雑誌の執筆といえば私の中ではPHP系のカンファレンスで仲の良いそーだいさんです。
アドバイスを聞くと、「とりあえずリポジトリを作るとよい」「アウトラインを先に決める」「締切から逆線表を引く」といったコツを教えてくれました。

打ち合わせを含めた一週間目が過ぎ、二週間が過ぎ、章立てができて一章執筆の途中……
締切から引いた逆線表を思い切り過ぎています。
業務の合間の執筆ではとても間に合わない!ということで
相談して業務時間をまるごと執筆にあててよいことにしていただけました。

執筆って大変ですね、誌面では1ページあたり2000文字前後+図表ぐらいの見積もりで8ページ4章という企画だったのですが、調子よく筆が進む日でも1日4ページぐらい。書き終わってもそれから推敲するのに丸一日かかるペースなのでした。
私はVue.jsの入門的な内容を改めて広める事が多いので、
第一章リアクティブなデータバインディングの体験、
第二章コンポーネント分割、SPA化
第三章グローバルなデータストア(Vuex)
というステップアップ式の流れは比較的するすると書くことができました。

ところが、最後の四章、コンポーネント設計のアイデアは困ってしまいました。

三章まではライブラリの使い方ですから、正しく動くことでその確からしさを検証できます。自信を持って取り組むことができたのです。
しかし、アイデアとなるとその確からしさを判断できるのは主観となるので、自信を持って書けないぞ、となってしまいました。

筆が止まって一日二日悩んだのですが、悩んで筆が止まっているのは時間がもったいないと担当編集様に相談してみることにしました。「主観でもいいんですよ、執筆者様の経験がなくては雑誌は成り立ちません」とのお言葉で再び筆が進むようになりました。その節はありがとうございました。

いつもQiitaに投稿してる癖で、手元にPCがあって試しながら動かしてほしいという気持ちで本稿を書いてしまったのですが、雑誌という媒体上、「読んだだけで雰囲気がつかめる」もののほうがよかったのかもしれません。
第一章のQRコードを読み込んでなんか動いてるっぽい!というのは筋が良かったと思う一方で、第二章からVue CLI前提にしてしまったのはハードルを高める要因になってしまったかなと反省するところです。でも後悔はしていません。本当にVueの開発環境として「ライブラリ一つとHTMLとJSで動かすことができる」ことの簡易さより、開発環境のリッチさを体験してほしかったのです。

最後に総量に対して遅筆でご迷惑をおかけしました。五月雨式の入稿でいいとのお言葉に甘えて初稿の入稿予定日をオーバーランしつつの入稿となってしまいました。
その割に当初の予定を越えてページが多く…4章32ページ+Appendix2ページの予定が4章38ページAppendix5ページになってしまいました。
「多少多い分にはいいのですよ」ということだったのですが、やりすぎだったかも…。

書いてる最中は非常に苦しかったのですが、書き終わるととても気持ちのいいものなのですね!
一夜ほどテンションが上がりすぎて眠れなかったほどです。いい経験をしました。

技術評論社Software Design編集部様、レビュアーの皆様、それから業務時間を当てて執筆してもよいと判断してくれたマネージャー陣の皆様、ありがとうございました!

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