SREオンボーディングを終えて
はじめまして!
10月に入社し、SREチームにジョインした岡田・長谷川です。
私たちはこの1ヶ月間、業務にスムーズに慣れるためのオンボーディングというプロセスを通じて、スタディストSREチームとしてやっていくためのHow toを学んできました。
この記事ではオンボーディングの具体的な内容や、オンボーディングを通して学んだことについて紹介します。
アウトライン
私たちが毎日参照していたカレンダーです。
キュートなデザインで、次の研修はなにかななにかな〜?と、いつもウキウキした気分で過ごすことができました。
前半でサービスで使用しているツールやAWSの知識などをインプットし、後半でそれらを活用して本番環境と同等の構成でTeachme Bizを構築する流れになっています。
ご覧の通りさまざまなコンテンツが盛りだくさんになっているので、それぞれの内容について簡単に紹介します。
ポートフォリオ研修
まず自分にできること・できないことや、目指したい方向性を言語化するために、就職以前を含むこれまでの人生を振り返って自分を見つめ直すことからはじまりました。
過去の自分の経験とそのときの感情をアウトプットすることで、自分自身に対する理解が深まります。それだけでなく、これからチームで一緒に働くメンバーのことも知ることができ、入口として非常に良かったです。
サービス研修
百聞は一見にしかず。
実際にTeachme Bizを触ってみよう!というテーマの研修です。Teachme Biz では、何を実現でき、どんなユーザー価値を提供しているのかを体感しました。
開発ツール研修
Teachme Bizで使用しているツールの基礎を学んだうえで、Dockerコンテナ上で動くローカル開発環境の構築を行います。
基礎を学習するツールの対象は、私たちが自分で選択します。そのため経験してきた技術スタックに大きな差がある私たち2人でも、退屈することなく進められ、お互いが学んでいるコンテンツの内容について学びをシェアできました。
SRE基礎研修
SREチームのリーダーである北野から、稼働中のサービスのインフラ構成やモニタリングの仕組みなどについて怒濤のレクチャーを受けます。大会議室のホワイトボードを全面に使ってのダイナミックな講義で、基礎とはなんだったのかという圧巻の情報量でした。
使用したホワイトボードは膨大な書き込みによって真っ黒に染め上げられましたが、内部事情を多く含むため、お見せできないのが残念です。
AWS研修
およそ一週間をかけ、AWSの主要なコンポーネントについて実際に手を動かしながら構築を行います。SRE基礎研修を通じてTeachme Bizで使われているサービスの説明を一通り受けていたので、良い復習になりました。
プロダクト研修
アプリケーションのなかでも特にSREと関わりがあるdelayed_jobの利用シーンやスロークエリ解消のポイントなどをテーマに、プロダクトの中身を理解する研修です。
提示された課題を解いていく形式の研修で、扱う題材は実際に過去に発生した障害が元になっています。そのため各題材に対してただ問題を解決するだけでなく、ポストモーテムを書いて発生原因や恒久対応についても検討する機会になりました。
またプロダクション環境で実際に起きている軽微なエラーを修正し、プルリクエストを出す一連の開発フローも経験しました。
Teachme Biz 構築
これまでの研修の集大成です。学んだ知識をフルに活かし、ゼロから(AWSアカウントの取得から)AWS上に実際の構成と同等の環境を構築しました。
CDNを用いてのコンテンツ配信やElastic Stackによるログの収集・可視化など、構築は一筋縄ではいかず苦労したものの、オンボーディング開始当初と比べてかなり知識がついた実感がありました。
輪読
冒頭のカレンダーには記載がありませんが、上記の研修と並行して以下の2冊の書籍の輪読をほぼ毎日行いました。
SREとして仕事をしていくうえでのベースとなる考え方や、知っておくべき知識について、認識のすり合わせを行うための良い機会となりました。
振り返り
オンボーディングの最終日に、SRE本を読んで得た知見や、この1ヶ月間で得た学びを発表する場がありました。
発表のあとにはSREチームみんなでお酒と北野のタイ出張お土産を楽しみながら、全体の振り返りと次にむけたオンボーディング全体の改善案の検討を行いました。
また、オンボーディング期間中には開発に直接関わるテーマ以外にも、以下のコンテンツが用意されていました。
- スタディストのあゆみや現状を学ぶ新入社員大学(カレッジ)
- 実際のお客さまとともに営業から説明を受ける体験会への参加
- お客さまと開発チームとの関わりを学ぶCRE研修
これらを通じて、Teachme Bizというサービスを様々な目線からみることができ、SREチームの立ち位置や果たすべき役割について考える良い機会となりました。
さて、ここまではオンボーディングの具体的な内容について述べました。ここからは私たちがオンボーディングを通じて学んだことや、今後の展望についてそれぞれ書いていきます。
長谷川
オンボーディングでは、SREに必要な基礎知識だけではなく、スタディストのSREとは何か、どんな役割が求められているのかを学ぶことができました。
今後は、元プログラマという観点から、詳細なモニタリングの設定や、デプロイの高速化を主だってやっていきたいと思います。SREチームの1人として、スタディストの1人として、早く信頼を築けるようにしていきたいです。
岡田
今回のオンボーディングでは、SREとして仕事をするうえで必要となる技術領域について、どちらかといえば広く浅く学んできました。今後自分がどこの部分を深めていきたいか?を考える上での地図を手に入れたとも言えると思っています。入社当初は聞いたことのない横文字の波にのまれて不安な日々でしたが、いまではその不安はほぼなくなりました。オンボーディング万歳!
今後の具体的な話をすると、いまの私の関心はサービス信頼性階層のベースであるモニタリングにあります。まずはKibanaなどのツール群に習熟し、使いこなせるようになることが目下の目標です。今期のチーム目標である More Monitoring 実現にむけ、勘所をつかみ、早く戦力になりたいです。
最後に…
実は開発部でオンボーディングを実施したのは今回が初とのこと。次にジョインされる方のため、オンボーディングがより良いものになるように他チームにもフィードバックを共有していきます(各研修ごとのKPTも残していますが)。
ということでスタディストでは、マニュアル作成・共有プラットフォームTeachme Bizを一緒に開発するエンジニアを募集中です。ブラッシュアップされたオンボーディングを携えてお待ちしています!